ライブやコンサートの終演後、SNSを眺めているとたまに見かける投稿がある。
「後ろの男性ファンが大声で一緒に歌ってて、推しの声が全然聴こえなかった…」
「カラオケじゃないんだから歌わないでほしい」
特に女性ファンからこういった「楽しめなかった」という悲痛な声が上がっているのをよく目にします。
せっかく高いチケット代を出して、何か月も前から楽しみにしていたライブなのに、それはショックすぎる。
周りが迷惑するかもって、歌ってる本人は気づかないの?
なんでライブ会場でそんなに熱唱しちゃうの?
気になったので、その心理や背景について調べてみました。
なぜ大声で歌ってしまうのか?(歌う側の心理)
そもそも、なんで周囲の目を気にせず歌ってしまうのか。
悪気があって嫌がらせで歌っている人は、たぶん一人もいません。
心理的には、大きく分けて3つの理由があるみたいです。
「自分もステージに参加している」という一体感
大好きな曲が流れると、テンションが最高潮に達して「一緒にライブを作り上げている!」という没入モードに入ってしまう。
アーティストからの「歌って!」の境界線が曖昧
曲の途中でアーティストが「みんなも歌って!」と煽るシーン、よくありますよね。
あの合図でスイッチが入ってしまい、その曲が終わってもそのままのテンションで歌い続けてしまうパターン。

自分の声が周りにどう届いているか見えていない
自分が歌っている時って、脳内で「自分の大熱唱」と「スピーカーからの爆音」が混ざり合って、めちゃくちゃ気持ちよくなっています。
自分がどれだけ大きな声を出しているか、客観的に把握できていない状態です。
悪気がない分、本人は「最高に楽しかった!」と満足して帰っていくので、解決が難しく、モヤモヤするところです。
なぜ「推しの声」より「隣の声」がデカく聴こえるのか
ここで受け手側(=女性ファン)には何が起こっているのか、1つの疑問。
「ライブ会場は巨大なスピーカーから音楽が爆音で流れてるのに、なんで隣で歌う男性の声にかき消されちゃうの?」って思いませんか?
家での日常に例えると、わかりやすいです。
テレビで大音量の映画を観ている時、すぐ隣で誰かがボソボソ喋ったり、スマホ動画を流したりすると、テレビの音よりそっちの声や音が気になって邪魔になりますよね。
人間の耳には「距離が近い音を優先して拾う」という性質があります。
会場のスピーカーは確かに大音量ですが、何メートルも離れた場所にあります。
対して、隣のファンは「目と鼻の先(数十センチ)」にいる。
どんなに高性能なスピーカーの音でも、耳のすぐそばで発せられた人間の声には勝てない場面が出てきちゃうわけです。切ない…。
男性の声が特に目立ってしまうワケ
SNSの投稿を見ていると、「特に男性ファンが大声で歌うのがキツかった」という声が多く見られます。
これ、性別による好みの違いとかではなく、声の周波数(声の高さ)が関係しています。
女性アイドルのライブや、高い声のボーカルのコンサートを想像してみてください。
- アーティストの声=高音
- 隣の男性ファンの歌声=低音
音の高さが全く違うと、人間の耳はそれぞれの音をハッキリ分けて聞き取れてしまいます。
高音のメロディの裏で、低音の歌声がズンズンと主張してくるので、どうしても「異物感」として目立ってしまうんです。
逆に、周りの女性ファンが一緒に口ずさんでいる程度なら、アーティストの高音と馴染んでそこまで気にならないこともあります。
「低い声が至近距離で重なる」ことで、より目立ってしまっていたんですね。
どのように解決するか
ここまで解説したとおり、歌ってしまう男性側は気づいていません。
自分が出す音の大きさには客観的に気づけず、まわりで女性ファンが歌っていても周波数の問題で聞こえにくい、そしてテンションが上がって気持ち良くなってる。
解決する方法は「歌う男性の近くに歌う男性を配置する」です。
困っている女性ファンと同じ目に合わす。目には目を。
…おっと、過激すぎました。失礼。
現実では、最近は公式側が「コール&レスポンス以外のパートでの大声での歌唱はお控えください」とアナウンスするライブも増えてきました。
女性からのXでのポストも着実に効果が出ると思います。
みんなが気持ちよく推し活を楽しめるように、お互いの配慮とマナーが広がっていくといいですね。
事務所様「女性エリア」があるので、次は「歌う男性エリア」を作りますか?

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