日本でも最近じわじわと話題になっている「レジデンシー公演」。
「ツアーで全国回ってくれた方が嬉しいのに…」
「ミセスが音楽界の劇団四季や宝塚の領域に!?」
なんて声が聞こえてきそうなので、調べてみました。
レジデンシー公演ってなに?
だいたいイメージはできていると思うので簡単にいうと「アーティストが全国を回るんじゃなくて、ひとつの会場に長期間居座って開催するコンサート」のこと。
普通のライブツアーって、アーティストとスタッフが全国の会場を移動して回る「旅業」みたいなものですよね。
一方でレジデンシー公演は、いわば「マイホーム営業」。
会場を長期間借り切って、ファン側がそこに会いに行くスタイルです。
元々は1940年代頃のラスベガスで始まった文化で、カジノホテルが客寄せのために大物歌手を長期雇用したのがきっかけらしい。
エルヴィス・プレスリーやセリーヌ・ディオン、最近だとアデルなんかがラスベガスで長期間やっているそうです。
それが最近、日本でも大規模な常設劇場やアリーナを使って「固定開催」する動きが出てきたわけです。
演者もファンもハッピー?レジデンシー公演のメリット
ツアーじゃなくて1カ所に留まることで、いくつかのメリットがあります。
演出が段違いに豪華にできる
普通のツアーだと、毎公演ごとにステージのセットを解体して、トラックに積んで、次の会場でまた組み立てて……という重労働が発生します。
だから、あまりに巨大なセットや重い機材は運べないという制約がある。
でも、レジデンシー公演なら引っ越しが必要ありません(もしくは少ない)。
なので「ここに水槽を作りたい」「床をまるごと昇降させたい」みたいな、移動不可能レベルのヤバい演出セットが実現できちゃうわけです。

アーティストの負担が減る
ツアー中の移動って、移動時間も長いし、毎回違うホテルのベットで寝なきゃいけないから体調管理が本当に大変。
レジデンシー公演なら、期間中は同じ場所から通えるので、喉や体のコンディションを完璧に保ちやすい。
推しが元気に最高のパフォーマンスを見せてくれるなら、ファンとしても嬉しい話だな。
遠征がしやすい
「わざわざ遠くまで行かなきゃいけないの?」と思うかもしれないけど、日程が長期にわたって固定されているので、ファンの側も遠征の計画が立てやすい。
平日の方が行けるとか、◯月だったら行ける、という人それぞれの事情で行く日を選択できる。
ライブを見るついでに周辺の観光地を楽しんだり、ご当地グルメを食べたりと、テーマパークに行くような感覚で遠征を楽しめるのも魅力です。
<2026.10.1追記>
また、サカナクションの山口 一郎さんが自身のチャンネルで「会場レンタル費は、多くの日数を借りると安くなる可能性がある」という話をされていました。
日本でもこれから浸透するのか?
結論から言うと、「かなり増えそうだけど、日本ならではの壁もある」って感じです。
浸透しそうな理由は、日本国内に新しく巨大アリーナや大型エンタメ施設がどんどん建っているから。
海外からの観光客(インバウンド)も増えているので「日本に行けばいつでもあのスターのショーが見られる」という状態は、国としてもウェルカムなはず。
そしてそれはアーティストにとって「海外進出」の強力なフックにもなる(今回Mrs. GREEN APPLEがそこを意識しているかは今のところ不明ですが)。
一方で課題も。
土地とスケジュールの問題
日本の会場は常に引っ張りだこで争奪戦。
1つのアーティストが何ヶ月も会場を独占するのは、日程調整がかなり大変。
「来てくれる」文化とのギャップ
日本は「推しが自分の街の近くまで来てくれる」全国ツアー文化が根強い。
全員が東京や大阪に遠征できるわけではないので、ツアーとのバランスが大事になりそう。
今後「ライブのあり方がどう進化していくのか」非常に楽しみです。
もし自分の推しがレジデンシー公演をやることになったら、ディスニーやUSJのような「テーマパーク」に行く感覚でチケットを取ってみてください!
コメント